ABBVの決算についての雑感 #927

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先日ABBVの決算が発表されました。その決算を好感してか発表後には3%の株価上昇となりました。自分としてはなんとなく良い決算を出してくれるだろうと思っていましたがやはり決算が良いと嬉しいものですね。売上もEPSも良いのでまだ少し気は早いですが次の増配も可能であるということになります。一株利益が伸びてくれないと配当を増やすということもできません。

ABBVは高配当株であると同時に株価自体も右肩上がりに上昇しています。この株を買って損するということはそうそう無いと言える優秀な株です。自分はポートフォリオの真ん中というわけでないですが補助的な位置で持っています。もちろんポートフォリオの真ん中だという方がいてもおかしくないと思います。

 

ABBVという企業は製薬企業です。もともとはアボットラトリーズの中にいたのですがそこから分離独立しました。ABOTは連続増配としてとても有名な企業ですからABBVもその遺伝子を受け継いでいるといっても良いと思います。ABBVという企業は高配当でありつつ更に優秀な連続増配企業でもあるわけです。

もちろんこの配当を積極的に出す企業が果たして株主利益に合致しているのかという疑問もあります。自分は配当よりも値上がり益が欲しいよという方は別の株の方が良いのかもしれません。

 

ABBVという企業といえばなんといってもヒュミラです。ヒュミラという薬はリウマチの薬で世界で最大の売上を誇る薬です。売上が世界最大でしかもダントツで一位です。その下に癌やHIVの薬もありますが大きな差をつけています。

このヒュミラの売上がとても大きいのでABBVはヒュミラに頼ってばかりで良いのかと言われるほどです。そして薬にも特許権がありあと数年でこのヒュミラの特許権が切れ類似の薬が作られるようになります。バイオシミラーが作られるのです。

 

しかしこの点はヒュミラの売上が急に低下するということはないと思います。それは自分がリウマチの患者の身になってみるとなんとなく分かると思います。今までヒュミラという薬を使っていましたが次からは安いバイオシミラーの薬がありますのでこちらを使います、と言われたらどうでしょうか。少し抵抗がありますよね。そうなんです。バイオシミラーができたからといっていきなりヒュミラが使われなくなるということはないのです。もちろん長い年月をかけて売り上げは伸び悩むかもしれません。しかしその間にABBVも次の薬の研究をするでしょうし今売上が伸びてきているインブルビガが大きな売り上げに成長してくれるかもしれません。また話題になったアラガンの買収によって売り上げの分散も図られると思います。
ABBVの決算をこれからも注視していきたいと思います。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

株価が低い時に買い増そうと思っていたのですが決算を見るまではとなかなか踏み出せずにいました。これで心置きなく買い増すことができます。

それでは今日もみなさまにとってより良い一日となりますように。