配当株について考える、その2 #850

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ジェレミーシーゲル博士という方がいて自分が投資を始めた頃有名だった記憶があります。自分の勝手な思い込みかもしれませんが、しかし自分の投資もそのシーゲル博士の影響を受けた投資家の方のブログの影響を受けています。シーゲル博士の主張は連続増配株に投資を続けるということです。株価が低い時は高配当利回りでたくさん買えますしそこから株価が上昇していくと自分の資産も安く仕入れていますので大きく増やすことができるというのです。そして買うべき銘柄はオールドエコノミーな株とメディカルセクター株を推奨していました。詳しくはシーゲル博士の本に書かれています。

 

オールドエコノミーな株がというのは不人気であることが多く故に株価が低く高配当であることが往々にしてあるわけです。具体的に挙げているのがたばこ株と石油株です。これらの株は不人気であることが多くしかし連続増配を繰り返すので投資家の資産を大きくしてくれるというわけです。当時の本にはフィリップ・モリスエクソンモービルの投資を挙げていました。この二つは常に終わっていると不人気銘柄として挙げられます。しかしずっと投資を続けていると増配と株購入による株数の増加により大きな資産になるというわけです。ちなみに日本の投資家の方でたばこ株を買われている方は少なからずこのシーゲル博士の考えの影響をうけていると思われます。

 

しかし時代は移り変わり高配当株よりも成長株の方が投資パフォーマンスが良いという言説が流行りました。まあ低金利が進めばそれも無理からぬことだと思います。そしてずっとずっと成長株が有利の時代が続いたわけです。成長株の代表格がGAFAMと呼ばれる超巨大ハイテク株ですよね。これらの株は常に右肩上がりでキャピタルゲインを稼ぎ続けました。株価があっという間に何倍かになるわけです。

 

しかしここ最近は新型コロナの影響で是認されてきた低金利ですがワクチンが作られればその低金利も低金利である理由がなくなるとばかりに長期国債が上昇しました。そして成長株への投資が疑問視されそれまで投資する意味がないだのなんだの言われてきた高配当株にスポットが当たり始めたわけです。果たしてこれが一過性のものなのかどうなのかはわかりません。しかし成長株に投資する一方でこういった高配当株にも投資をしていた方はここ最近の長期金利の上昇による成長株の下落にもうまくヘッジができたのではないでしょうか。株価が下落すれば配当株を買うチャンスです。つまり配当株というのは株価の下落に耐性があるのです。

今日もブログを読んでいただきありがとうございました。

先日紹介したジョンソンアンドジョンソンは配当利回りが3%を切っていてこれを投資すべきかどうか微妙なところです。しかしこのブログを読んでいる方が20代の方であれば老後にはかなり良い投資になっていると思います。それだけで暮らしていけるなんてことはありませんがしかし少なくとも年金の補完の投資してはかなり良い投資だと思います。しかも株価自体も緩やかですが右肩上がりですし本当に困った時はその株を売れば良いわけです。ただ売らずにずっと持っておくことがベストだと思いますが。

それでは今日もみなさまにとってより良い一日となりますように。