日本たばこについて考えてみます #298

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日本たばこ産業JTについて少し考えてみようと思います。

まずは少しネガティヴな点から始めます。僕はたばこ株が好きなのでこれから自分が貯めたお金でたばこ株を広く分散して買いたいと思っていますがJTだけはなんとなく避けてきましたし、避けようと思っていました。それは日本の企業であるという点です。日本の企業は株主の利益を守ろうとする意識が希薄な気がします。もちろんそれが良いとか悪いとか言っているわけではないです。そこの株を持っていなければそんなの企業の自由だし好きにすれば良いと思うのですが、株を買えば話は別です。その企業に投資をしているわけですから株主の利益を優先して欲しいです。だけど繰り返しになりますが日本の企業にはあまりそういった意識が低いように思うのです。

そしてそもそも日本という国がこの先どうなるのかという点も疑問です。日本の企業の株を買うということは日本円を持ち続けるということになります。つまりこの先日本は“円高”になると予測するポジションを取るわけです。その点も僕の中では日本企業の株を買うのにブレーキをかけてしまいます。

 

最初にネガティヴな点を書いた上で日本たばこを買う理由があって、ポジティブなところも書いていこうと思います。

海外の企業は配当に海外での税金が取られます。そしてその後で日本の税金が取られます。つまり二度取られるのです。しかし日本の企業であれば日本で税金が取られて終わります。ということはNISAで買えば配当にかかる税金は無くなります。これはとても大きいと思います。今は現在だと5%後半ですのでNISAで100万円買えば毎年6万円弱の収入となります。

そしてJTは日本企業にしては珍しく連続増配してくれています。その点はやはりたばこ株の強みのような気がします。つまり株主利益をとりあえずは考えてくれていると考えてもいいと思います。

 

そして外国株でフルポジションを取っている人はこの先日本が円安に向かうという考えなのだと思います。なぜなら円高になってしまったら外国株は損をしてしまいます。逆に円安になれば為替差益が発生します。

僕自身もこの国はいずれ円安に向かうと思っています。円安に向かうということは緩くこの国は沈んでいくということです。まあそれはそれで仕方がないことだと思います。

ただもしかしたら円高に向かうかもしれないそういう思いを持つのであれば、その可能性を残すという意味で、つまりリスクをヘッジするつもりでJTを買うというのもありだと思います。例えばなんらかの原因で円安が進んだ時にJTを買って逆張りするということです。

外国株の投資額が増えれば増えるほど考えられるシナリオではないでしょうか。

 

僕はというとあんまり買う気にはならなくてなぜならブリティッシュアメリカンタバコはADRなので配当にかかる税金が海外の分は取られません(ここでは詳しく書かないので色々調べてみてください。ごめんなさい)。そして配当利回りJTよりも高く、英国の企業は総じて株主の利益を大切にする国です。だからJTを買うくらいならブリティッシュアメリカンタバコを買った方が良いと思うのです。

ただし、そんなJTだけど僕の中で買う理由があるとすればそれは記事の中で書きましたように為替の点です。つまり外国株ばかりになった時にリスクヘッジの観点から買うわけです。僕が今回ブログに書いたのもその点は“あり”かなと思って引っかかっていたのです。もし年末にさらに株価が下がって配当利回りが6%を超えてくるようなことがあれば来年のNISAで買ってもいいかななんて思ったりします。まあその時ブリティッシュアメリカンタバコやアルトリアグループとの比較になるかもしれませんが。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

なんだかいつもより長くなって申し訳ございませんでした。JT買ってもいいんですけどねえ。なんだかいまいち外国のたばこ株に比べると魅力が落ちるんですよね。記事にも書いたように為替のリスクヘッジの観点だけですね。買う理由があるとすれば。だからそれにはもう少し株価が落ちて配当利回りが良くなれば良いのですが。

それで今日もみなさまにとってより良い一日になりますように。