投資先としての日産 #371

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他人の投資先について正直あまりあれこれ言いたくはないです。ただしかしNISAで日産の株を買っている人が随分とみえるようです。ううむ、なぜよりによって日産の株を買うのか、と思ったりします。確かに日産の配当利回りは魅力的です(今少し見てみると7%を超えていました)。しかしいくら高配当とはいえ製造業の高配当ははっきりいって怖すぎます。なぜなら製造業は生産品の陳腐化が起こるからです。ましてや今の時代はどんな製品にも陳腐化しやすいといえます。

自動車というもの今まで生き延びることができました。しかしこの先少なくとも向こう5年間は大丈夫なのでしょうか。

 

せめて、せめて百歩譲ってキャノンとかならアリだと思います。しかしキャノンもスマホのカメラに押されているイメージがあります。つまりデジタルカメラも陳腐化の波がそこまで来ているのです。

もしどうしても日本株とこだわるのであれば僕の記事でも何度か取り上げていますJTが良いと思います。配当は取り敢えず確実に出してくれますし増配もしてくれます。しかし今の日産の状況を見ると配当は維持するのも困難な状況のような気もします。

配当というのは会社の利益から捻出するものです。9割の売り上げが減少している企業から配当を維持するのはやはり難しいのではないでしょうか。あくまでも僕の個人的な感想ですが。

 

もし高配当を狙いたいのであれば潤沢なフリーキャッシュフローを得ている企業でかつ参入障壁のある株を買うべきです。そしてその株が高配当だったりだとか連続増配している株がだったら尚良いわけです。

そしてそういった条件に当てはまるのはたばこ株ということになるのです。“たばこ株 フリーキャッシュフロー”もしくは“たばこ株 営業キャッシュフロー”で検索してみてください。たばこ株がものすごい勢いでキャッシュを溜め込んでいるのがわかります。

ちなみに高配当株というわけではありませんが僕の投資しているMasterCardも化け物みたいな勢いでフリーキャッシュフローを貯めています。

 

確かに日本では車産業は手厚く保護されてきました。誤解を恐れずに言えば道路交通法も新しい車産業を弾くための参入障壁になっていると思います。つまり今までは車産業も強かったわけなのです。

しかし今の世の中は状況が違います。世界では様々なイノベーティブな車が生まれています。そして僕は日本の車産業は大きく立ち遅れているように思うのです。そしてどんどんその差が広がっているように思います。

もし今からNISAで個別株を検討されている方は製造業、とりわけ日本の製造業は避けられることをお勧めします。世界には魅力的な株がゴロゴロしています。それらを確認してから考えたとしても遅くはないと思います。是非色々な株を比較してみてください。

 

最後に投資は自己責任でお願いします。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

配当をもらってその配当を更に再投資することが複利の利益を得る方法だとしたら、配当は常にもらえなければ意味がないですし会社そのものがずっと存在し続けなければいけません。

そういった観点から投資先を選んでみてはどうでしょうか。

それでは今日もみなさまにとってより良い一日になりますように。