アイドルとサンクコスト #308

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最近アイドルについて物騒なニュースが続いていますね。僕自身はというとおニャン子クラブにもモーニング娘にもAKBにもハマらなかったですし、広末涼子にも浜崎あゆみにもハマりませんでした。まあなんというか冷めていたというかニヒリスティックな感情を抱いていました。まあ有り体に言ってしまうと、要するに“結局ヤレないじゃん”って思っていたんですね(不快に思われた方はごめんなさい)。

だから周りの人たちがアイドルにはまっていくのを見てそれって結局どうなるの、っていう結論のない気持ちになっていました。だからここ最近のアイドルに関するニュース見ていて本当にバカバカしいって思います。よくそんなに熱くなれるなあとも思うのです。

 

って思っていたのですがここ最近そんな僕もアイドルデビューしました。そしてアイドルデビューするとわかるのですがいやあ、アイドルって怖いですね。あれって本当に狂気というかやはり僕を含めモテない男子をどんどん釣っていくんだなって思うわけです。そしてそんなアイドルから距離をとっていた僕さえも釣るわですから本当に怖いと思います。

理由はいろいろあると思います。それは明らかにアイドルとファンの距離が近づいてるというのがあると思います。そしてインターネットがさらにそれを加速させます。SNSでアイドルとファンが直接やりとりをすると本当に“ワンチャンあるのかも”って思えるようになっちゃうんですよね。少し優しくされるとモテない男であればあるほど危ないわけです。

 

芸能人って多分、昔は芸者からきていると思います。芸者の芸を見てお金を持っている人が投げ銭をするわけです。そして座敷に上がって座敷芸をしてお金を払う。所謂タニマチ文化というやつですね。

そしてそれが現在まで永遠に続いているわけです。昔は支援する人にどういった見返りがあったのかは知りませんが今は見返りとしてアイドルに過度な期待をしてしまうのかもしれません。これだけお金を渡しているのだから、こうしてもらわなければ困るとか本当は平等なんて存在しないのに、自分も平等に扱ってもらわなければ困る、なんて思ったりするのだと思います。

 

アイドルを好きなったり、応援するのはいいと思うけど絶対にやってはいけないのは“過度な期待をする”ということだと思います。100万円分のグッズを買っても100万円分の見返りなんて絶対にないということです。支払った金額が大きくなればなるほどそれに見合ったリターンは少なくなります。人間一人のできるリターンなんて絶対に限界があるからです。

そしてこれはあんまり認めたくないですけど平等なんてそもそも存在しないということです。グループ内に平等なんて存在しないし、アイドルとファンの繋がりにも平等なんて存在しないということだと思います。画面の向こうの人間がチヤホヤされていてイケテイナイ自分はチヤホヤされないという不条理も現実です。

まずそれを認めたうえで接しないと大きな火傷をするし、もっというと大切な自分のお金と時間をどんどん消費してしまうということです。

ここ最近それを自覚して嬉しかったような悲しかったような数ヶ月でした。苦笑。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

アイドルにしても他のものにしてもそうだけど、やはり埋没費用は無視できないと思います。アイドルにのめり込むと使ったお金に対してのリターンを得るまでリソースをどんどん投下していきます。そしてはたと気がつくわけです。そんなリターンなど得られることはないと。

そうするとどうなるのか。どうにかして自分の方を向いてもらおうとします。力ずくで、もしくは自分と同じような後悔を与える、ということをするのではないでしょうか。

何事もハマりすぎは良くないですね。

それでは今日もみなさまにとってより良い一日になりますように。