僕は基本的に戦前の頃の日本とかあまり好きになれません。なんだか暗い気持ちになってしまうからです。しかし日本の終戦前後を題材にした映画を見ていたのですが、その映画を見て色々思うことがありました。
その時見た映画の内容は、まあ暗かったのですが日本が戦争に負けているのにもかかわらず日本の軍隊はなかなか負けを認めることができずずっと威勢のいいことを言っているというものでした。そしていよいよ切羽詰まっているのにもかかわらずアメリカから提示されたポツダム宣言を受け入れるかどうかでまた揉めるのでした。受け入れるにしても全て譲歩できない。そんな具合でした。
もちろんその映画がなんの疑いようもないものだった、なんていうつもりも全く無いです。だけどその時感じた日本がいつまでも成功体験から抜け出せないでいるというのは今の日本にも言えることだと思います。戦後の製造業で成功した成功体験をそのまま引きずって自分の周りの途上国が力をつけてきているのにもかかわらずそれを認めようとしない。そしてまだまだ自分たちはすごいと胸を張り続けているのです。
確かに過去はすごかった。すごかったけど本当はもう過去は過去で次に切り替えていかなくてはいけない筈なのにそれが出来ていません。
僕は政治家でも無いですし、ましてや日本を変えようなんて思ったことはありません。それどころか日本の未来とか少しどうでもいいとか思ってしまう人間です。それよりも自分の未来の方が気になっていてその映画から自分は何を学ぶべきか、という方が大切なことのように思うのです。
僕がその時思ったことは成功体験はとても大切で絶対に必要なことだけれど、その成功体験をいつまでも引きずってしまうと次のステージに行けなくなってしまう、というものでした。まさに日本が何度も繰り返してきている過ちですね。
成功体験は気持ちよくさせてくれて、ある種の“ブースト”のように背中を押してくれます。だけどそれに頼ってばかりいると自分の足で歩くことを忘れてしまう、そんなイメージです。つまりどれだけその背中にあるブーストを捨てて次なステージに行くことができるのかが大切なのだと思いました。
そして次のステージは次のステージでまた小さくてもいいから成功体験を元に歩みを進めていくのです。やってはいけないのはいつまでも過去の大きな成功体験を持ち出していい気になって何の努力もしてこないことがよくないのではないでしょうか。
ちゃんとリスクをとったり、ちゃんと学んだり、すべきことは沢山あります。
成功体験は必要だけどそこにいつまでも頼りすぎない。そんなことを学んだここ最近でした。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます。
この記事を読んでいただいている方はどうな成功体験をお持ちですか。成功体験をお持ちの方はその成功体験に自分の人生をいつまでも引きずられていませんか。成功体験は薬にもなるし毒にもなります。気をつけたいものですね。
それでは今日もみなさまにとってより良い一日になりますように。