挍兎有三窟 #37

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中国の故事成語に学ぶ。その2

狡兎は三窟有り。文字通り賢い兎は三つの巣を持っていて一つの巣が潰されても他の巣に移り、また別の巣が潰されてもまた別の巣に移るというものです。一方で愚かな兎は巣が一つしかないためにその巣が潰された時に慌てふためいて狼狽してしまいます。冷静さを失った兎は何もすることができません。

これって今を生きる僕たちにも学ぶことが多いと思いますがどうでしょうか。よく言われることが収入先を複数持つということですよね。つまり三つの巣とは収入を得るための場所とします。この収入を得る場所が一つでしたらその一つが潰れたらおしまいです。

 

よくたくさんの収入を持つよう言われます。ありがちなのは一つ収入先が無くなった時に別の収入先を探すということです。これは本当に良くないことだと思います。収入が途絶えると焦ります。貧すれば鈍するという言葉があるように安易な行動をしてしまいがちです。そうでは無くて一つの収入がうまくいっている時にこそ新しい収入の方法を確立することが大切だと思います。

 

なぜならもう一つの収入を得るには時間と労働力を使う場合がほとんどだからです。また新たな道具を得るには自分に余裕のある時にしか、新たな道具に投資できません。時間と労働力、そして道具に自分のリソースを割くのはある種の投資です。投資ということはもちろん思ったような成果を得られない可能性もあります。その時はまた別のものに再挑戦すればいいと思うのですがこれって自分に余裕のある時でないと難しいですよね。だから最初の収入がうまくいっている時に新しい収入先を確保することが大切だと思うのです。

 

最初の収入先がうまくいっている時は往々にして次の収入のことなど考えなくなりがちです。しかしそれってやっぱり危険だと思うのです。その収入先がこの先もずっとずっと存在する保証なんてどこにも無いのです。その勤め先が利益をあげていて絶対に大丈夫だとしても自分自身が病気で動けなくなる場合もあります。もしくは大きな自然災害で働くことすらできなくなることだってあります。今まで優しかった上司がいきなり人が変わったように接してくるかもしれません。本当に世の中なにがあるかわからないです。

一つ目の収入が安定している時にこそ2つ目、3つの目の収入先を、考えてみてはどうでしょうか。

今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

先日買ったことを報告させていただきました米株のSQですがガンガン値上がりして買って良かったと満足です。

少し心配でしたがホッと胸をなでおろしています。また随時経過を報告したいと思います。

ではでは。

つづく。